*DreamBell

アニメ・ネトゲ・Tiesto・京都サンガの話題を中心にぼちぼち更新中です。

和ヶ原聡司 - はたらく魔王さま! 2

はたらく魔王さま!〈2〉 (電撃文庫)

私的に今年一番お気に入りの”はたらく魔王さま!"ですがもうすぐ第3巻も発売とのことで今頃ですが第2巻の話を。1巻の時もこんなこと言ってた気がしまして本当は7月頃にupしようと思ってたのですが、あまりにも気に入りすぎて1・2巻共に5・6回読み返してる間にズルズルといつの間にやらこんな時期に。

 

 

 

さてさて本編の方ですが今作も非常に楽しい出来で大満足ですね。日常パートの面白さは文句無しですし、ちょっと離れて見てる感じの視点からの冷静なツッコミとかも1巻から通してお気に入りです。細かい所だと序盤の『面白』を重ねまくった所とか中盤~後半で何回か出てくる『ちょっと何言ってるかわからない・・・』からの展開も大好きです。イラスト面では予想通りルシフェルが追加されたし新キャラの鈴乃さんもデザイン・キャラクター共にいい感じで立ってて好印象でこれ絶対次巻も面白くなると確信してます。

 

さらに1巻でも調子が良かった小ネタや実在するお店や作品の出し方もかなり面白いとこ突いてきてツボです。特に1巻のエミリアの履歴書にチラッと書いてあった時代劇ネタが好きですね(それ以外だとカレーネタも)。王道徳川モノが好きなエミリアと浪人モノが好きな鈴乃の対比もキャラ背景と相まって上手い。

 

そうそう鈴乃が挙げた『大嵐紋太郎』が最初判らなかったのですがよく考えると『木枯し紋次郎』のことか。しかしこの辺の時代劇ネタってラノベがメインターゲットとしてる若い世代に通じるんですかね?。たまにネットのネタ記事とかでもありますが、ある一定の世代でそろそろギャップが大きくなってそうで若干心配な気もしますが。あ、あと『杉屋』のモデルが『松屋』か『すき家』のどちらかなのが地味に気になって仕方がありません。今回商店街がよく出てくることを考えてGoogleMapで笹塚の地図を眺めた感じだと松屋かなぁと私は推測してるのですが、いかんせん私は関西の人間なので文章と地図の位置関係がイメージしきれません。

 

 

今回の話の流れでバトルシーンが1巻よりも緩かった点はまぁ今回は敵が微妙だったのでこんなもんかなって感じでもあるし、1巻の評価を踏まえてもしかしたら力を入れるポイントをずらしてきたのかなとも思えるし、個人的にはもう少し様子見したいところです。しかしバトルは短いながらもなんか映像化したらすごくカッコ良さそうな気配もする辺りが侮れない。

 

あとはこれも敵のせいっちゃぁそうなんでしょうけど、戦闘面ではアルシエルとエミリアの活躍ポイントがあまり無かったのもちょっと残念かも。特に布団と便所でしか見かけなかったアルシエルさんに涙が止まらないw。まぁでもそういうコミカルなネタも嫌いじゃない、というかむしろ好き。電撃文庫マガジンの付録で付いてたCDではアルシエルが子安さんだったのでもう声が完璧に脳内変換されるのでこのポジションは多分美味しいよなとか思ったりも。

 

にしても梨香さんの扱いが前巻に続き良かったのはある程度予想通りでしたがまさかイラストまで追加されるとは予想外でした。まぁでも確かに私も1巻のエミリアが梨香の家に泊まるシーンはかなり好きだし勇者側の重要ポジションでもあったりするのでこの流れも納得でしょうか。しかしまさかフラグまで仕込んでくるとは、今後何か進展があるのか何げに楽しみなポイントだったりします。

 

 

さて第3巻は休日を挟むのでちょっと早く10月8日発売らしいですので8日は書店にGOです。そして噂では電撃マ王にてコミカライズも決定してるとのこと。絵師さんのサイト見た感じなかなか良さそうな雰囲気だったのでこちらも期待したいですね。